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エスカレードエンジンチェックランプ点灯

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N様の07yエスカレード、エンジンチェックランプ多数点灯で入庫いただきました。

エスカレードには可変バルブタイミングシステムが搭載されています。
燃費、パワーを出す為にエンジンオイルの油圧を利用して吸気・排気バルブのタイミングを替える機構です。

今回はそれに付随する故障コードP0011(カムポジションタイミング異常)が入力ありました。

警告灯点灯ランプを見てみると、エンジン・ABS・トラクションコントロール(横滑り防止装置)の3つです。

初めに、カムシャフトタイミングを制御するスプロケット(ギア)&アクチュエーター(油路切替え)に着目しました。

調べてみるとアメリカでキャデラックがリコール的な対策部品を出していました。

それはスプロケット&アクチェーターを電子制御するマグネットです。

(写真左が対策品)

まずは。正常な作動をさせるために対策部品に交換しました。

しかし、組付けテスト後チェックランプは再点灯しました。

過去の作業記録によるとカムポジションのセンサー自体は2年前に交換をしています。

エンジンの油圧はテスターにて正常作動を確認済みです。

残る故障はスプロケット&アクチュエーター本体の稼働不良であると考えられます。

対策前マグネットが作動不良等を起こしてた場合、開き切らないとかふさがりきらないなどの癖と共に、

オイル内鉄粉・スラッジ等でアクチェーターに動脈硬化的な症状を発生させている可能性が高いです。

お客様に承諾を頂いたので(スプロケット&アクチュエーター本体)を交換する予定です。

また他の警告灯は、エンジンのパワーや燃費に関係する部品不良のため、

トラクションコントロールに大きなか関わりがあります。

さらにABSはトラクションコントロールと制御ユニットを共有しています。

今回の故障はエンジンパワーに関係する故障なのでコンピューター同士の通信で

トラクションコントロールとABSランプも点灯させている可能性が高くなっています。

その根拠に、

トラクションコントロールにもABSにも故障コードが入っていませんでした。

次回の修理時にすべての問題が解決できることを期待して作業に取組みます。

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