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シボレーアストロ 変速ショックと続ABS不良

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入庫したシボレーアストロですが以前からABSの問題が頻発し今回もチェックランプ点灯との事。

新車から約23年ワンオーナーのこの車思い入れもひとしおなのでしょう。

変速ショックはご自身でATFの全量交換(フィルターも)されているのですが収まらずご依頼を受けました。

 

まずはABSからですが整理するとこれまでに

初めは、センサー左右新品交換。続いてABSユニットの不良。ユニットは新品も社外もない。

修理が不可能なモデルで、中古品と交換でチェックランプ消灯。

更にチェックランプ再点灯。今度はフロントLHセンサー不良。ハブのギア清掃後、配線不備を確認し配線作成し消灯。

そして今回はこちら。

フロントRHセンサー(断線・不調・スピードシグナル無し)と不思議なコード。

なぜ不思議というと繋がってるコードと断線しているコードの混在。

まず、モジュールに不良はなくLHは問題ないことから、左右同じのセンサーを入れ替えてチェック。変化なし。

ハブの中のギアをしっかりと清掃。変化なし。

前回同様、配線しか考えられないため、面倒な作業ですが配線を取外し確認。

 

有りました。皮脂が向けて断線間際の兆候。これで不思議なトラブルコードもつじつまが合います。

配線を作り直して取付け試乗。問題は解決しました。

次はシフトショックです。この4L60E系ミッションはある程度走行距離が伸びてくると、

1-2速変速時に後ろから蹴り上げられている様な衝撃が出ることがあります。

2-3や3-4速は全く問題はないのです。一番くさいのは1-2速のシフトバルブソレノイド(395)と

シフトバルブ(366)とシフトバルブスプリング(365)です。経験上ソレノイドのみの交換で現象が改善したケースは半分ほどです。

バルブとスプリングがショックアブソーバーのようになっていて変速衝撃の緩和の役割をしています。

しかし、こんな分解図を用意しているのにGMからの単品供給はなくバルブボディASSYのみとの事。しかも生産終了ときました。

1-2速のバルブとスプリング単品は用意できなそうなので、リビルトのバルブボディで対応することとなりました。

入庫までしばらくお待ちください。

 

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