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シボレー・アストロ・マフラーから白煙・他 点検修理

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こんにちは、メカのYOです。

本日はシボレーアストロの点検修理のご依頼をお受けしました。

50kmくらい走行後日にちを置いてエンジンを掛けるとマフラーから白煙が出るとの事で修理依頼をお受けしましたが工場でエンジンを掛けても水蒸気しか出ません。流石に50kmの走行は出来ないのでまずはスパークプラグ&コンプレッションの点検をしました。

その結果#2と#4番のプラグにオイルが付着して焼き付いてました。特に#4がひどくプラグホールもオイルで濡れてました。

ちょっと分かりずらいかもしれませんが左側のプラグホールが黒っぽくなってるのが分かりますでしょうか?

18万キロ走行してますのでオイル上がりも考えましたがオイル上がりの殆どの原因はエンジンオイルの管理不足でピストンリングのオイルリングがエンジンオイルのスラッジで固着してる事が多いのでとりあえずオイル下がりを直すためバルブステムシールを交換し、その時にヘッド内の状態を見て判断しようと思いお客様にご連絡をし、了解が得られましたのでバルブステムシールを交換します。

バルブカバーを取った状態です。エンジンオイルはきちんと管理されてるみたいで非常にきれいな状態でした。これでしたらエンジンオイル上がりは考えずらいですね。

アストロはエンジンルーム内が非常に狭くこの状態でバルブステムシールを交換出来るような工具は売ってませんのでまずは専用SST作りからです。何台もやった事がありますので作ったのがあるはずなのですが引っ越しの時に捨てちゃったみたいですのでまた作ります。やった事がある人でしたら簡単に作れます。今回は今まで作った中ではいちばんコンパクトです。手のひらに乗っかります。

普通のエンジンはバルブステムシールはインテーク側しか付いてませんがお客様がエンジンオイルの汚れが早いとのご指摘を頂きましたのでエキゾースト側もインテーク側と同じものを取り付けました。排気ガスがエキゾーストバルブステムからエンジン内部に入るのを防ぐ為です。インテーク&エキゾーストで計12個です。作業は増えますが金額は一緒です。部品代は増えますが・・・

付いてたバルブステムシールは経年劣化でボロボロでした。これじゃあオイルも下がります。これで白煙は無くなると思います。

次の作業は予定には無かったエンジンマウント左右交換。
劣化でエンジンオイルパンとフロントデフのクリアランスが無くなりエンジンオイルパンがげずれてます。アルミのオイルパンでしたら間違いなく割れていたでしょう。95yですので鉄板ですので割れずに済みましたがもう少しで穴が開きそうです。

早速作業に入りますがこの年式は非常に交換しずらいです。エンジンマウントがフレームに直付けタイプですので工具が入りません。

あーでもないこーでもないと頑張り何とか交換出来ました。この作業で半日もかかってしまいました。AWDですので特に大変でした。

これでクリアランスが出来ました。

当たってるように見えますが実はちゃんとクリアランスが有ります。

削れちゃってる箇所はお客様が何とかするそうです。オイルパンは製造中止になってて部品が無いのでしょうがないですね。今のところオイル漏れはありません。

エンジンオイルを交換し量もきちんと点検しました。

ちょっと分かりずらいですね。

エンジンハンチング現象もスロットルボディを掃除しましたので改善されてると思います。

以上で作業は完了しました。

となるはずでしたがエンジンをしばらく掛けてると排気ガスのニオイがきつくなってきます。エンジンをレーシングしてるとカラカラ音がします。
調べてみると触媒が壊れてて中身が遊んじゃってます。要交換ですね。
それとスパークプラグをもう一度点検してみるとバンク2側が真っ黒です。
お客様も黒い排気ガスが出る時があると言ってましたのでさらに深く点検してみるとどうやらインジェクターが悪さをしてるみたいです。
お客様にご連絡をしたら交換に快諾頂きましたので交換します。

お疲れ様の触媒です。純正は製造中止ですので社外品のユニバーサルタイプで溶接で取り付けします。

取り付け完了です。
次はインジェクターの交換です。
この年式はアッシーでの供給になります。

インジェクターを見れば分かる人には分かりますね。

アッパーカバーも出来る限りですが綺麗にします。

本調子が出ました。

まだまだ長く乗って頂けると思います。

また何かございましたらご連絡下さい。

この度は修理ご依頼ありがとうございました。

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